AIが選んだ品目が半年で140万個
CJ第一製糖が自社AIプラットフォーム「Food AI 360」をもとに企画した「ビビゴ サーモンステーキ」が、発売半年で販売数140万個を突破しました。昨年6月には26万5000個が販売され、約10秒に1個の割合で売れたことが分かりました。この製品は、タンパク質製品の消費の流れが鶏肉などの白身肉や水産タンパク質中心へと移り、従来のご飯のおかず用サバから、食事管理需要に合ったサーモンなどへと消費者の好みが多様化する流れを反映した企画です。「抹茶ハッパン」も同様に、Food AI 360を通じて昨年から続く抹茶トレンドの持続可能性を確認し、健康的な原料に便利さを組み合わせた消費者ニーズを製品として具体化した結果です。
道具をもう一つ買ったのではなく、段階をまとめました
Food AI 360は、トレンド発掘からコンセプト開発・評価、市場反応モニタリングへと続く既存の業務プロセスを一つのプラットフォームに高度化したAIベースのマーケティングソリューションです。CJ第一製糖は昨年6月、国内事業部門にFood AI 360を先行導入し、グローバルなKフード拡大を図るため米国を2番目の適用国に選定し、昨年6月に導入を完了しました。CJ第一製糖の関係者は「Food AI 360は、トレンド察知から消費者評価、商品化に至る全過程をAIでつなぎ、開発スピードと市場での成功可能性を同時に高めるプラットフォームだ」と強調しました。
マーケティングの外で先に積み上げられたもの
AI活用は商品企画だけにあるわけではありません。CJ第一製糖は2019年、国内食品業界で初めてMIルームを導入し、最近ではMIルームにAIを拡大適用し、原糖・原麦・大豆など国際市場で取引される原材料だけでなく、国内農産物や為替・油価までリアルタイムで確認しています。2023年、エルニーニョへの懸念から先物市場価格が上昇した際には、原材料確保の時期を遅らせることで高値での購入を避けました。生産現場では、X線画像に基づくAIディープラーニングで製品不良を自動検出する品質検査を2024年に忠清北道鎮川、仁川、ソウル永登浦の工場に初めて導入した後、拡大適用しており、砂糖生産工場では、濃縮された糖液を結晶化する工程での蒸気投入量をAIで調整し、2023年比で2024年の年間平均蒸気使用量を約6%削減したと発表しています。
自社組織でまず数えてみるべきこと
この事例から読み取るべきは結果よりも順序です。原材料市況を一か所で見られる仕組みが2019年にまず存在し、検査や工程のように良否を数値で判別できる業務にディープラーニングが導入され、トレンド発掘から商品化まで分散していた段階を一つのプラットフォームにまとめたのがその次です。導入を検討するなら、どの判断が週に何度繰り返され、その際どのようなデータを見ているのかから数えてみるのが順序でしょう。蒸気使用量のように既に計測されている指標が社内にあるなら、その指標が導入前後を自ら証明してくれるという点も合わせて確認してみる価値があります。
